タテマエなんて、イラナイ――。
遠い記憶
私はまだ中学生だった。
その頃は、皆でわいわいやってるのが普通だった。
「どうしたの?瑠奈(ルナ)?」
この子は私の親友だ。
「ううん、何でもないよ」
「本当に?」
「うんっ、ホントだよっ。奈実(ナミ)っ」
この頃の私達は“るななみ”っと呼ばれ、学校でも1番仲が良い親友だった。
「ねぇ、瑠奈。今日カラオケ行こう!」
「うん、分かった」
私が辛いとき、支えてくれる親友だった――…。