姫密桜
ドアは閉まる。

槇の背中は思ったよりも
ずっと、広く、大きい。

着痩せするタイプなのか
洋服を着ている槇は

どちらかというと
ひょろっと細い
感じだったのに

本当の貴方は、ほどよく
筋肉がついた・・・

大人の男性だった。

シャワーを、勢いよく
顔に浴びせながら

私は

浴槽の中に立つ

槇の裸を思い出す。
< 114 / 675 >

この作品をシェア

pagetop