姫密桜
「マイセン、16番の煙草
 ふたつちょうだい」

「はい」

定員が、袋に入れた
缶コーヒーを二つ
櫂ちゃんは取り出した。

「サクラ、二人に
 持って行ってやって」

「うん」

私は、開くドアの前で
深呼吸をした。

彼女を見つめる

槇を見ても

心を乱さないように
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