姫密桜
「そう」

「ママのアイス
 少し溶けちゃった
 かもしれない
 ごめんね」

「いいわよ
 友達って、高校の?」

「うん、そう
 オリグチさん」

ブラシが、床に落ちる音
に、私は驚く。

「あら、ごめんなさい
 手が滑ったわ・・・」

母の顔色が変わる。

青褪めていく・・・

「ママ、どうかした?」
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