姫密桜
母の内に

秘めた想い

その想いが
言葉になった時

私は、自分の
存在理由を知る。

母が、その想いを
胸の奥深くに
閉じ込めなければ

私は、愛する人の妹に
ならずに済んだ
かもしれない

母が、彼の手を
解かなければ

私は、槇の妹じゃ
無かったのに。

何も変わらない・・・

私は、貴方の妹。

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