姫密桜
彼女の真赤な瞳

彼女の細い腕・・・

泣いてる彼女・・・

彼女は、ちゃんと
帰宅できただろうか?

槇が私の手を取ったのは
きっと、私が

『早く、家に帰りたい』

そう思いながら、槇を
見つめたりしたから・・

槇は、折口さんよりも

私を選んでくれた。

そうじゃない。

そうじゃないよ、サクラ
< 154 / 675 >

この作品をシェア

pagetop