姫密桜
チャイムが鳴り響き
お昼休みは終わる。

重い、お弁当箱を持って
私が女子トイレを出ると
そこに、槇が立っていた

お昼休みを終えて
午後の授業に備える
生徒達は、教室に戻り
廊下には、誰もいない。

「マキ 
 どうして、居るの?」

槇は、私の傍へ来て
私の顔を覗き込んだ。

「大丈夫なのか?
 顔色が悪い・・・
 保健室、行くか?」

私は、首を左右に振る。

「ううん、大丈夫
 顔を洗ったら
 スッキリしたから
 ・・・・・・」

「そうか、よかったぁ」

槇は、ほっと
安堵の表情を浮かべた。
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