姫密桜
狂おしい
狂おしい、兄への想いを
抱えたまま
一日一日は過ぎ
私は今日、16歳になる。
あの後、槇に付き添われ
教室に戻った私を
彼女、折口さんは
真っ直ぐに見つめる。
見つめる先は
槇と私、二人の
繋いだ手・・・
私は、サッとその手を
解いた。
彼女の視線が痛い・・・
「大丈夫なのか?
じゃあ
席に着きなさい
クスミ、ご苦労さん
妹の事は任せて
お前は早く
教室へ戻りなさい」
抱えたまま
一日一日は過ぎ
私は今日、16歳になる。
あの後、槇に付き添われ
教室に戻った私を
彼女、折口さんは
真っ直ぐに見つめる。
見つめる先は
槇と私、二人の
繋いだ手・・・
私は、サッとその手を
解いた。
彼女の視線が痛い・・・
「大丈夫なのか?
じゃあ
席に着きなさい
クスミ、ご苦労さん
妹の事は任せて
お前は早く
教室へ戻りなさい」