姫密桜
「ちょっと待った
 むさ苦しい、男ばっか
 じゃ退屈だから
 
 ワカちゃんは
 俺達と一緒に帰ろう」

那智に、手を触れられた
和歌子の顔は
真赤になる。

「はい・・・
 サクラ、明日ね」

「うん、明日
 バイバイ」

私は、槇の元へ走る。

「マキ・・・ 
 待っててくれたの?」

「ああ 
 
 気分悪いくせに
 走ってくるな

 大丈夫か?」

「うん、大丈夫
 あれっ
 ニシさんは?」

「アイツなら帰ったよ」

槇と二人きり・・・
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