姫密桜
槇が、見つめる・・・

金色に輝く

那智の髪を・・・

帰り道、槇が問う。

「アイツ、誰?
 金髪の派手な奴」

「彼は、ナチ・・・
 
 ツムラ ナチ君
 同じクラスで
 私が高校生になって
 一番最初にできた
 友達
 
 いつも、優しくして
 もらってるんだよ」

「ふうん・・・
 
 前に、ロッカーで
 話してたのも
 アイツ?」

「えっ?」

「いや、何でもない」

それから、槇は
学校内で、桜が那智と
一緒に居る姿を
何度も、見かけた。
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