姫密桜
焼けつく胸

寂しい

もしかしたら・・・
槇も、私を
好きなのかもしれない。

そんな風に思った事が
バカバカしく思える程

私と槇の、関係は
何も変わらない。

ううん

それどころか、槇は最近
私を避けるようになった

今朝も、私は槇と歩いた
学校までの道のりを
一人きりで歩く。

あんなに楽しかった時間
が、一度に退屈な時間に
変わってしまった。

学校へ行く事を
面倒くさくて、ダルイ
などと思う私。

槇は、言う。

「サクラ、もう
 俺と一緒じゃなくても
 学校まで
 通えるだろう」
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