姫密桜
一年生のくせに
楠見(クスミ)君に
馴れ馴れしくして。

楠見さんの事を
呼び捨てにするなんて。

痛い視線を感じながら
私達は、お昼休みを
過ごす。

でも、彼女は
そんな視線を全く
気にしていない。

ただ、槇だけを
見つめ続けている。

槇の全てを見つめる。
 
槇の隣で、彼女は
とっても可愛い笑みを
浮かべる。

きっと、皆が妬むのは
彼女が、ものすごく
美人だから。

そんな綺麗な彼女が
槇に微笑む。
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