姫密桜
私や、和歌子や
西さんは、全く
お構いなし・・・

こうして、一緒に
昼食を取るようになって
一月半が経つというのに

私や、和歌子は
彼女の事を、まだ
名字で呼ぶ。

教室でも、彼女は
相変わらず、いつも一人

話しかけても
何も話さない彼女。

私達は、お昼を共に
するだけの変な関係。

彼女が、本当の自分を
見せる事ができるのは

槇だけ・・・

彼女は、槇だけに
自分の全てを
知って欲しいのだ。
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