姫密桜
「分かった
 一緒に行こう

 お兄さん、サクラ
 借ります」

「えっ」

那智の手は、温かい。

「ありがとう、ナチ
 あのまま、あの場所に
 いたら、私・・・

 マキに
 何を言ってたか」

嫉妬で理性を無くした
私は言ってしまう。

『貴方が好き

 お願い・・マキ
 
 私を愛して』

秘密は

秘密じゃなくなる。
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