姫密桜
那智の想いに
答えられないくせに

彼の温もりに
居場所を見つけた私。

少しだけでいい

このままで・・・

那智の腕の中で

嫉妬の炎は

消えていく。

那智に甘える私を
槇が見ていた事になど
気がつく訳は無く

槇が、何を想い
その両手を、握り締めて
いたのか

知る由も無かった。

槇の中にも

嫉妬は、存在する?


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