姫密桜
「そうだ、忘れてた
 サクラ、お前
 ノート提出したか?」

「あっ、忘れてた・・」
 
「やっぱり
 コンドウ(先生)が
 呼んでたぞ」

私は、慌てて教室に戻る

屋上へ戻った槇は
桜が忘れていった
食べかけのお弁当箱
お箸を袋に片付ける。

「マキさん
 そのお弁当箱
 私が、サクラに
 渡します」

「ああ、頼む」

「マキ、 クスミさん
 どうだった?」

「さあ・・・」

「追いつけなかったの」

槇は、頷いた。

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