姫密桜
「マキ・・・
 誰と・・・
 誕生日、過すの?

 オリグチさん?」

槇は、答える。

「・・・ああ」

「彼女のこと
 ・・・
 好きなの?」

「ああ
 俺はアイツを
 守ってやりたい」

何から、彼女を守るの?

『マキ・・・助けて』

私が、あの場所から
那智の手をとり
逃げ出したりしたから

本当の彼女の悲しみを
知ってしまった槇は

彼女の
手を取ることを決めた。
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