姫密桜
恋に破れて
流れ落ちる綺麗な涙を
拭う娘は

もう、少女ではなく
一人の女性・・・

「どんなに辛くても
 
 この胸が張り裂けそう
 でも
 
 今までどおり
 妹で居続けるから
 
 だから、何も言わない
 
 ・・・・・ママ?」

母は、私をその腕に
優しく抱きしめてくれた

そして、母は

私の欲しかった言葉を
かけてくれた。

「サクラ、マキの事が
 そんなに好きなら
 絶対に
 諦めちゃいけない
 
 自分の想いに素直に
 なって
 
 マキに
 ぶつかりなさい」
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