姫密桜
「・・・ママ
 
 マキに・・・

 好きだと言っても
 いいの?」

母は大きく、二度頷いた

「マキの事が好きなら
 彼女から、奪ってでも
 自分のものにしなさい
 
 自分から身を引く事
 なんて無い
 そんな事をしたら
 後悔するだけ・・・」

後悔・・・

「後悔は、ずっとずっと
 これから先も
 胸の中で生き続けて
 あなたを苦しめる

 どんなに傷ついても
 マキを好きな気持ちと
 とことん
 向き合いなさい
 
 そうすれば、その恋が
 成就しなくても
 サクラ、あなたは
 前を見て歩いていける」
< 219 / 675 >

この作品をシェア

pagetop