姫密桜
「まっ、日を改めて
 マキが元気に
 なってから、祝って
 やればいいさ」

「そうね

 あなた、そろそろ
 休みましょうか?」

「ああ」

リビングの電気を消して
二人は、寝室へと
入って行く。

今日は、櫂ちゃんも
彼女の元へは戻らずに
自分の部屋で眠りに
ついている。

私の机の上には、槇に
渡せないままの
プレゼントが
置かれている。

櫂ちゃんと一緒に
お金を出し合って
選んだお洒落な時計。
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