姫密桜
何が起きたのか
分からないけど

貴方の腕に抱かれて
私は、これ以上無い
幸せを知った。

貴方に包まれて
涙が溢れた。

「サクラ
 最高のプレゼント
 ありがとう
 
 俺は、お前を
 愛してる」

抱き合う二人。

禁断の、赤い実を
口にした、私の手から

たくさんの大切なものが
零れ落ちてしまっても

槇と結ばれた事
後悔しない。

「風邪、移ったかもな」

それから、数日後
私は風邪に、ダウン。

槇の、悪戯な微笑みが
私を覗く。
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