姫密桜
教室へ向かいながら
那智は、ボソっと言う。

「俺の事なんて心配するなよ
 
 サクラ、お前の事
 何もかもを知っていて
 好きになったんだ
 
 最初から、手に入るなんて
 思ってないさ

 さぁ、振られた男は
 新しい恋でも探しますかぁ」

「ナチ、ありがとう
 
 貴方は、私にとって
 かけがえの無い
 大切な親友だよ
 
 それは、これから先も
 ずっと、変わらない」

「今までどおり
 何でも、俺に相談しろよ」

「ナチ、私・・・
 
 貴方に、大切な事を
 話してなかった・・・」

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