姫密桜
壊れた彼女は

どんな手を使っても

槇を自分のものにしたい。

一度は、彼女の手の中に
確かに、槇の愛は合ったはず

梓と名前で呼び

その綺麗な手に、触れた。

死ぬ程、彼女も嬉しかったはず

好きな人を、ずっと、ずっと
見つめ続けていれば

彼が、誰を見つめているか

彼が、誰を愛しているか

嫌でも、気づかされる。

思い知らされる。

彼女は、私・・・
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