姫密桜
確かに槇は、折口さんとの
未来を見つめていた。

それなのに、私が泣いて
自分の想いを告げて

二人の邪魔をした。

彼女に向いていた槇の心を
最初に奪ったのは、この私。

悪いのは、私・・・

でも、どうしても

彼女と槇が結ばれる事を
許せない私がいたの・・・

彼女も、きっと同じ気持ち。

どんな、汚い手を使っても

折口さん・・・

梓は、私から槇を奪う・・・

彼女は、私に牙をむく。
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