姫密桜
走馬灯のように
駆け抜ける思い出・・・

千草の過去を振り返ると
いつもそこには、永次の
存在があった。

忘れたくても

忘れられない人・・・

隣に新居を構える程に
仲良しだった親同士の元

同じ歳で、お互いに
一人っ子だった、二人

気が付いた時には
兄と妹、又は姉と弟の
ような関係が成立していて

いつも、どんな時も

離れる事なく

一緒に過ごしていた。

同じ時を

互いの胸に刻んで・・・

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