姫密桜
ほんの些細な事で
口喧嘩ばっかりしていた
幼い頃

相手を意識し始めて
言葉を交わす事も少なく
なった思春期

相手を好きだと想う気持ちに
お互いに気づいた高校生の頃

「チグサ、愛してる」

勇気を持って告白してくれた
永次の想いに、千草の心は
振るえ、感動で涙が流れた。

「私も、エイジが好き」

二人は、手を繋ぎ

寄り添い

未来を約束した。

二人だけの世界に

彼女が現われた・・・

そう、桜の前に梓が
現われたように・・・
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