姫密桜
槇の、頭痛で辛い表情が

私を、不安にさせる。

「俺は
 サクラだけのものさ
 
 お前から、絶対に
 離れたりしない

 ほらっ
 早く飯食って来いよ
 
 襲うよ、いいの?」

私は、槇の背中で
笑ってしまう。

「サクラ?」

だって、この状態を見て

襲われてるのはどっち?

「襲われてるのは
 
 マキの方だよ・・・」

「・・・ほんとうだな」

「じゃあ、マキ
 ゆっくり休んでね
 
 何かあったら私を呼んで
 すぐに来るから」

「ああ」
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