姫密桜
槇とは、よくこうして
テレビを見たり、話をしたりと
当たり前の光景なのに・・・

櫂ちゃんと過ごす時間

私は、持て余している。

「・・・カイちゃん

 ケーキ、頂いてるよ」

「ああ、美味しいか?」

「うん」

私は、フォークで少しだけ
ケーキを取って
櫂ちゃんの口に持っていく。

槇にするように・・・

「カイちゃん、アーンして」

「いいよ」

桜の唇に触れた、フォーク。

櫂の頭に、キスをしていた
桜と槇、二人の姿が浮かぶ。
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