姫密桜

二つの願い

私は槇、貴方に
傍に居てほしいと願う反面

父や櫂ちゃんに私達の関係
を知られる事を酷く懼れ
それだけは、絶対に
避けたいと、そう願う。

この二つの願いを
叶えることなんて不可能。

これからの長い人生
永遠に、この恋を
隠し通せる訳は無く。

二人が二人で居ることを
望む以上、いつかは
知られてしまう。

走り出した恋

もう、秘密の恋などでは
いられない。

誰にも知られたくなければ

槇と・・・別れるしかない。

槇と別れるなんて絶対に嫌。

だけど・・・・・・
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