姫密桜
単調に刻む

甘い吐息・・・

「マキ?」

「ちょっと、待って
 ・・・」

貴方は、息を整える。

私は、全てを忘れて
愛しい人の腕の中で
安らぐ。

大好きな、槇の腕の中で
ほっとする私。

そんな、私から離れる
貴方の怒る声が聞こえた。

「何やってんだよ」

「えっ?」

「何やってんの?」

私を、真っ直ぐに見つめる
槇の怒った顔。

冷めた瞳・・・
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