姫密桜
「サクラ
 もう、何も心配するな
 
 どうなろうと
 俺がお前を守ってやる
 
 だから、泣くなよ」 

私は、どう足掻いたって
槇への想いを捨てること
できない。

できないよ・・・

私は、槇の胸に甘える。

「マキ・・・
 
 貴方さえ
 傍に居てくれれば
 それでいいよ」

私達は、いったい何度
赤色から青色へと変わる
信号を見過ごした事だろう。

今の私、槇の腕に抱かれて
心から幸せだ。

もう、これで不安な想いは
消えて無くなるはず・・・?
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