姫密桜
「マキ・・・

 オリグチさん
 何か言ってた?」

『貴方の想いや
 彼女の想いなんて
 どうでもいい
 
 私は、彼女から
 どうしても
 貴方を取り返したい
 彼女にだけは渡したくない』

『彼女(桜)との未来に
 何があるの?』

「オリグチの事は俺に任せて
 何度でも話して分かって
 もらう・・・
 
 お前は
 何も心配しなくていい」

貴方は、冷たいジュースを
私の頬に当てた。

「冷たいよ、マキ」

貴方は、悪戯っ子のように
微笑む。
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