姫密桜
ここは、学校・・・

すれ違う、槇と桜。

時間は過ぎ、お昼休みを
知らせるチャイムが鳴り響く

お弁当を持った、和歌子が
私の机の前に立つ。

「サクラ
 今日は晴れてるから
 屋上、行くでしょう?」

「ううん、今日はいい
 
 ナチ達と一緒に教室で
 食べよう、ねっ?」

私が和歌子に微笑むと那智の
事を好きな彼女は頬を赤らめ
私に問う。

「いいの
 
 マキさん、待ってない?」

「いいの・・・
 
 それより、購買部に
 パンを買いに行くの
 着いて来てくれる?」

「うん、いいよ
 サクラがお弁当じゃない
 なんて珍しいね」
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