姫密桜
「サクラ
 
 マキさんに用事があるから
 先に帰ってほしい
 
 そう、伝えてきたよ」

「ありがとう」

「マキさんからの伝言

 大切な話があるから
 成るべく、早く
 帰って来てほしい」

『どうしても、今日中に
 サクラと話したい

 そう、伝えてくれ』

マキ・・・

貴方から逃げた私を許して。

頬を伝う、涙・・・

「サクラ、よかったの?
 
 私との、話ならいつでも
 いいよ
 
 ほらっ、今なら
 マキさんに追いつくから
 行った方が・・・・・・」

「ううん、いいの
 
 私ね、マキに近づく勇気が
 持てない」

それに、和歌子にちゃんと
話さなければいけない。

帰り道・・・

私は、和歌子に全てを話した
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