姫密桜
その後も
槇は、挨拶を交わす。

「変わるもんだね」

「何が?
 言っとくけど、俺
 声かけてくる奴の
 ほとんど知らないよ
 
 挨拶されるから
 返してるだけで」

「そうなの?
 
 それでいいの?」

「いいんじゃねえの
 誰も名乗ってこないし
 
 俺も知りたいと
 思わない」

変わったのは

槇では無く

周りの槇への対応だ。
< 44 / 675 >

この作品をシェア

pagetop