姫密桜
「その女の子が誰なのか
 お前達は、きっと見当が
 ついているだろう・・・

 彼女は、こうしている今も
 お前達の事を誰かに
 言いふらしているかも
 知れない

 たかが、噂話・・・

 でも、人々はそれが大好きで
 原型など、どうでもよく
 どんどん、着色されていく
 
 これからは、街を歩く度に
 白い目で見つめられ 
 
 酷い言葉を聞く事に
 なるだろう
 
 そして、最終的には
 ここでは暮らせなくなる」

桜の声・・・

「ここで暮らせない・・・」

「ああ、お前達の愛は罪
 ・・・」
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