姫密桜
それ以上、大好きな父の手を
悲しみ色に染めちゃいけない

「もう・・・

 やめて」


『誰も悪くない・・・』


ううん

悪いのは、私・・・

私が
槇を好きになったりしたから

ずっと
秘めているべきだった槇への
想いを言葉にしたから

辛くても、私は耐えなきゃ
いけなかったのに・・・

庭桜、アナタにだけ聞いて
もらうべきだった。
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