姫密桜
脱衣所から、洗濯物の籠を
手に出てくる母。

「あなた、待って・・・
 お願いだから、あの子達
 から、逃げるような事は
 もうやめて
 
 ちゃんと話し合わなきゃ
 ・・・」

「何を、話す事がある

 俺達は家族だ
 
 それは揺るがない真実」

開かれる玄関のドア・・・

「あなた
 
 あなたがこのまま、今後も
 二人と距離を取り、真剣に
 向き合って話して頂けない
 のでしたら、私にも考えが
 あります」

「考え?」
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