姫密桜
相手は、柄の悪そうな
奴ばかりが数人。

彼らを相手に、槇は
たった一人で戦う。

殴られても、殴られても
貴方は、殴り返す。

『マキ

 ごめん・・・』

今朝の桜の涙が

槇の心を抉(えぐ)る

「謝ってんなよ・・・
 
 謝ってんじゃねえよ」

たまんねえよ、桜・・・

校門から、男の先生が数人
駆けてくる。

「こらっ、やめなさい
 やめないか」

槇は、両手を塞がれてもまだ
彼らに殴りかかろうとする

貴方は、逃げずに戦う・・・
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