姫密桜
「母さん?」

問いかける、槇。

二人は、千草を見つめる。

「彼は、母さんの幼馴染で
 オリグチエイジさんよ
 
 息子のマキと
 娘のサクラです

 二人とも挨拶して・・・」

「兄のマキです」

「妹の・・・」

「サクラちゃん、だったね?
 
 確か、アズサと同じクラス
 だったはず・・・

 アズサがいつも
 お世話になっています」

「お世話だなんて・・・」

そう言われると胸が痛む。

「エイジさん、二人きりで
 話しましょう

 マキ、サクラを連れて
 帰ってなさい」
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