姫密桜
賑やかな彼のペースに
戸惑う私。

「初めましてって
 違うか?
 
 一度、マキの家でって
 君の家か?
 
 この際
 どっちでもいいよね
 会った事あるけど
 憶えてる?
 
 ニシって言います」

「あっ、ニシさん
 お名前なら兄から
 聞いて知ってます」

「名前だけかよ
 しっかり、この顔
 憶えてね
 
 彼女募集中だから
 何なら・・・・・」

「何?」

槇が、鋭い瞳で
西さんを見つめた。
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