姫密桜
私は何度も、頭を左右に振る

汚い・・・

「貴方と話すことなんて
 何も無い
 
 私は、この話を絶対に
 信じたりしない

 マキだけじゃない
 お父さんまでクスミさんを
 選ぶなんて・・・」

頭の中がパニック状態で
混乱している、梓。

父が選んだのは、正確には
楠見さんのお母さん・・・

駆け出す、梓

「チグサ、今日のところは
 すまない・・・

 アズサ、待ちなさい」

梓を追いかけ、喫茶店を
出て行く、エイジ。

カランカラン・・・

ドアは閉まる。
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