姫密桜
ほんの束の間でも
貴方と育んだ愛

真実の時間は
私の中にある・・・

家からも学校からも離れた
私達の事を誰も知らない
この場所で、私達は手を
しっかりと繋ぎあって歩く

立ち止まる槇を私は見あげる

「マキ?」

「サクラ、聞いて
 
 いろんなこと
 今は辛いかもしれない
 だけど、どの問題も
 時間でしか解決できない
 
 親父の事も、噂話も
 今すぐには
 どうにもならない」

「うん・・・」

「二人で乗り越えて行こう?」
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