姫密桜
この気持ちは、ずっと
変わらない・・・

「マキが高校を卒業したら
 一緒に出て行こう
 それまでは、私
 学校へも、ちゃんと通う
 
 誰に何を言われても・・・」

「このまま

 出て行こうか?」

ポツリと、槇が呟いた。

触れ合う手・・・

貴方は、強く握り締める。

「駄目だよ
 このままは、いけない

 出て行く事は
 二人だけの秘密

 その時まで
 残された家族との時間
 
 今は、大切に過ごそう」

「ああ、そうしよう」
< 491 / 675 >

この作品をシェア

pagetop