姫密桜
私の心は、とても不安な
気持ちに支配される。

槇と離れるのが怖い・・・

私は、槇の手をさっと掴んだ

この手を放したくない。

遠く、手を繋ぐ二人の様子を
見つめる梓の瞳。

みんなが、私達に注目してる

放れる手・・・

「昼休み、待ってる」

槇の笑顔・・・

「うん」

西さんの元へ走って行く
槇の後姿を見つめながら
私は、深く息を吐いた。
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