姫密桜
「クスミさん、おはよう」

その声は、この間
私に、槇との事を頑張れと
言ってくれたクラスメイト
の女子だった。

驚く、私の元に近づくと
彼女は言う。

「クスミさん
 ずる休みしてたでしょう?
 駄目だよ
 
 そうだ
 ノート貸してあげるね
 ちょっと、待ってて」

「えっ、あっ、ありがとう」

彼女、三枝さんは、クラスの
中でも人気のある女生徒で
友達がたくさん居て、そんな
彼女と話す私に、槇との事
誰も何も言わなくなった。

「サエグサさん
 
 ありがとう」
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