姫密桜
「サクラ、貴女がマキへの
 想いを泣きながら、庭桜に
 告げていた、あの時
 
 ママは、貴女の恋のライバル
 がアズサさんではないかと
 何となく気づいていたのに
 
 貴女に、こう告げていた」

『サクラ、マキの事が
 そんなに好きなら
 絶対に
 諦めちゃいけない
 
 自分の想いに素直に
 なって
 
 マキに
 ぶつかりなさい』

『マキの事が好きなら
 彼女から、奪ってでも
 自分のものにしなさい
 
 自分から身を引く事
 なんて無い
 そんな事をしたら
 後悔するだけ・・・』

「チグサ・・・お前?」

「正直に話すと彼と別れた後
 お父さんに出会うまで
 本当はね、ママ・・・

 エイジさんの手を放した事
 を後悔してたの・・・」
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