姫密桜
ぼやける視界・・・
桜・・・
泣いたって
どうしようもないんだよ。
自分で決めて、実行
したんでしょう?
ほんとう、泣き虫
なんだから嫌になるよ。
立ち止まる、足。
一歩も進めない。
思い悩みながら歩く槇は
振り向かない。
二人の距離は、どんどん
離れていく。
悲しくて、私はその場に
しゃがみ込み、両手で
顔を覆った。
ヒック、ヒックとしゃくる声
鼻を啜る音が槇の耳に届いた
桜・・・
泣いたって
どうしようもないんだよ。
自分で決めて、実行
したんでしょう?
ほんとう、泣き虫
なんだから嫌になるよ。
立ち止まる、足。
一歩も進めない。
思い悩みながら歩く槇は
振り向かない。
二人の距離は、どんどん
離れていく。
悲しくて、私はその場に
しゃがみ込み、両手で
顔を覆った。
ヒック、ヒックとしゃくる声
鼻を啜る音が槇の耳に届いた