姫密桜
ロッカー前に
生徒が増え始めた為
彼は、私の手を掴む。

「歩きながら話そう」

私は、脱いだ靴を
片付けてロッカーの
鍵を回した。

「そんなに重く考える
 必要ないと思うけど
 
 いいんじゃねえの
 
 恋するのは
 自由なんだし
 
 好きな気持ちを
 伝えるぐらいしたって
 罰当たんないだろう

 後は、お前の気持ちを
 受け入れるも
 受け入れないも
 アニキ次第」

「兄妹なんだよ、私達」
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