姫密桜
彼女は、そんな言葉を全く
気にする事は無く、無視して
靴を履き替える。

貴女は、見つめる私の視線に
気づいたはずなのに、何も
言っては来ない。

そこに、西さんと偶然に
出会い登校してきた
槇が現れた。

彼女が見つめるのは、槇。

ずっと代わらない

貴方、一人だけ・・・

「サクラちゃん、おはよう
 おっ、アズサちゃん
 久しぶり、元気だった?」

「おはようご・・・・」

「はい・・・元気です」

西さんに答える、私と
折口さんの声が重なる。

「オリグチ、おはよう」
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